前田育徳会について

沿革

本会は、1926年(大正15)2月26日、加賀前田家16代当主前田利為(としなり)が設立しました。

その3年前に発生した関東大震災の惨状をみて、前田家伝来の文化財を保存し後世に伝えていくため、財団の設立が計画されました。

当初は、前田家が所蔵する古典籍の複製刊行を主な目的にしていましたが、その後前田家より所蔵品の寄贈を受け、収蔵品の保存と公開を目的とする公益法人となりました。

2012年(平成24)4月1日に、公益財団法人への移行認定を受け、現在に至っています。

  公益財団法人前田育徳会定款(抄)



尊経閣文庫について

尊経閣文庫(そんけいかくぶんこ)は、公益財団法人前田育徳会の通称です。

設立者前田利為が、前田家5代当主前田綱紀(つなのり)の「尊経閣蔵書」にちなんで命名したとされています。

 

事業

○収蔵品の保存管理
○収蔵品の閲覧
○収蔵品の展観貸出
○収蔵品の写真の提供
○収蔵品の調査・研究
○収蔵品を中心とした出版物の刊行


収蔵品

2017年4月1日現在、国宝22件、重要文化財77件等の収蔵品や建造物を保存管理しています。

〈おもな収蔵品〉
 国宝「万葉集第三、第六巻残巻」(金沢本万葉集) 一帖
 国宝「土佐日記」 藤原定家筆 一帖
 国宝「搨王羲之書」(孔侍中帖) 一幅
 重要文化財「金小札白糸素懸威胴丸具足」 前田利家所用 一具
 重要文化財「百工比照」
 重要文化財「唐物茄子茶入 富士」 一口